kimura ブログ

昭和懐古~絶滅危惧物・其の三~天空の楽園

2020.06.15

今年も梅雨がやってきました。

新型コロナウイルスによる世界的な危機を余所に、
季節は何事もなかったかのように移り変わってゆきます。
日常を取り戻すには、まだまだ時間がかかりそうですが、
なんとかこの状況を乗り切りましょう。

 

先日、緊急事態宣言が解除されました。
第二波・第三波を考えると、以前のように気軽に
外出することには抵抗を感じますが、家に居るのも
またストレスが溜まるものです。そんな時、私はマンションの屋上に上がります。
心地よい風に、360度の景観は、ちょっとした
気分転換にはもってこいの場所です。

 

近年、その実用性から屋上のある戸建て住宅が増えているようです。特に、最近注目されている都心の3階・4階建狭小住宅にとっては、
屋上は魅力的なスペースです。
周りにも同じような高さの建物があるため、流石に眺望は期待できませんが、
草花や野菜を植えたり、洗濯物を干したりと、庭の代わりにもなる場所です。
なりより、上空に伸びる開放感は何物にも代えがたいものとなるでしょう。”屋上” で思い出されるのは、昭和40年代に賑わいを見せたデパートや
商業ビルの ”屋上遊園地” です。そこは、子供の憧れである遊園地より、気軽に訪れることが出来る
心トキメク場所の一つでした。高いビルの屋上に設置された観覧車や、回転する飛行機の乗り物に乗ると、
まさに大空と一体となった ”天空の楽園” にいるような感覚に囚われたものです。今やそのような施設は全国に数か所あるのみで、絶滅が現実的になっております。

昨年の9月、また一つ惜しまれつつ閉園した楽園があります。

川越駅の程近く、丸広百貨店屋上 ”わんぱくランド”

閉園に際し、子供たちの存続を願う声、子供の時に遊んだ大人たちの感謝等々
様々なコメントが寄せられているのを見ると、胸を打つものがありました。

 

この場所もまた、脳裏に刻み付けておきましょう。

«  ||  »

資料請求