コラム
狭小住宅の壁や床を一体感と広がりを感じさせるみせかた。
  • 狭小住宅の家では室内ドアの存在感は強すぎない方がいい。
    狭小住宅の家では室内ドアの存在感は強すぎない方がいい。
    都市型の狭小住宅を建てるときは、和室など嗜好を凝らしたい場合を除き、各部屋にはほぼ壁と一体化するドアを取り付けます。フラッシュドア(平面ドア)と呼ばれるもので、装飾的な凹凸やプリントされた木目などを付けず、板材を両面に貼ったごくシンプルなドアです。
    ドアと壁が一体化することで、視覚的に壁の広がりを感じさせることができます。部屋によっては、ガラス入りのフレッシュドアで採光を確保することもあります。
    壁にガラスブロックをとり入れることもよくあります。
    外壁として使うこともありますが、たとえば、廊下と部屋、階段と部屋を区切る壁に使ったり、室内の壁として使うことも。
    天窓を取り付けたスケルトンの階段ならば、壁をガラス(ブロック)にすることで、隣接する部屋に自然な光が差し込みます。こうすることで、北側の部屋でも明るさが確保できるのです。
  • 内と外をあいまいにして、広く見せるタイルの効果
    内と外をあいまいにして、広く見せるタイルの効果
    玄関から室内まで同一のタイルで統一化。
    南仏やイタリアの別荘のような解放感、あるいは都会のモダンな雰囲気を醸し出せるのが、タイルテラスの魅力です。ウッドデッキなどに比べると、傷まないのでメンテナンスがラクというメリットもあります。
    タイルは玄関ポーチやテラスなど外構部分に使うことが多いものですが、リビングやキッチンまで同じタイルを敷きつめて、内と外の境界をあいまいにして、ひとつづきの広々とした空間をつくることもあります。
    室内にタイルというと、ちょっと驚かれるかもしれませんが、実際に住まわれた施主さんの話を聞くと「住みやすい!」という声が圧倒的です。汚れにくく、傷つきにくく、水にも強いので、気兼ねなく生活できます。
    さらに、お掃除もモップで拭けばピカピカになるので、気持ちよく暮らせるとのことです。
    夏はひんやりと心地よくて快適。冬も気持ちよく過ごせるように床暖房を入れるといいでしょう。磁器質のつるりとしたタイルではなく、テラコッタのような土の風合いを残したタイル、天然石を模した自然な凹凸のあるタイルならば、滑りやすさも軽減します。
    色に関しては、白っぽい膨張色を選ぶことが多いです。空間の広がりが生まれ、室内の明るさが際立つからです。シックさを際立たせたいということであれば、締め色として黒やグレーのタイルを使うのもありだと思います。
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