狭小住宅施工例

15坪の施工例:ビルトインガレージ付き狭小二世帯住宅の間取り

15坪の同居型二世帯住宅 ガレージ・趣味のスペースも確保した木造3階建て

15坪の施工例:ビルトインガレージ付き狭小二世帯住宅の間取り ・11坪の狭小地ながら駐車駐輪スペースを確保。
・玄関前に趣味の釣りの道具置き場や下処理水場を設置。
・2階バルコニーはプライバシーと開放感の両立を図る。

 71歳の父親と息子夫婦の二世帯住宅です。敷地面積が14坪強という狭小敷地に計画した狭小住宅です。
 1階はガレージと共用の玄関、その奥に父親の個室、玄関前には、父親と息子の共通の趣味である釣りの道具置き場と、魚の処理のための外水場を設置しました。
 2階は共有スペースとしてLDKとサニタリーを配置。窓を大きくとるとともに、階段やデッキをLDK空間の延長線上に置くことで広がりをもたせています。友人や親戚が集まる機会が多いこちらの家には、アイランドキッチンを中心としたコミュニケーションの場を設けました。釣ってきた魚料理の腕前を披露できる空間です。
 1階の親世帯は隣地通路部分を借景として外部を感じつつも、閉じた設えでゆったりと落ち着いて過ごせます。
 3階の子世帯のプライベート空間は、子供の誕生と成長に合わせえて間仕切っていくことを可能としました。内装制限の厳しい準防火地域の木造3階建てですが、合法的に燃え代計算した天然木材を露しで用いた、愛着のあるすまいとなりました。
  • 2階 親(父)子(息子)の趣味(釣り)を結ぶコミュニケーション・キッチン
    来客が多いことから、椅子座のアイランドキッチン・カウンターと、フレキシブルに使える床座のリビングスペースを提案。アイランドキッチンを中心としたL.D.K.は、解放感と作業動線に富み、屋外のバルコニーと一体の空間になっている。
  • 2階 親(父)子(息子)の趣味(釣り)を結ぶコミュニケーション・ダイニング
    リビング・ダイニングは床面を上げ、座椅子を設けた床座とし、アイランド・キッチンとの視線の違いを補っている。
    階段室との仕切りに、燃え代を計算した天然木材の柱を並べて立て、階段室との透け感のある空間が、心地よい広さと明るさを得ることができた。
  • 3階 主寝室+子世帯のプライベート空間
    当面は夫婦の主寝室として広く使い、将来、子供室が必要になったら空間を収納家具で仕切ることができる。
  • 1階に親世帯(父親)の部屋
    1階に親世帯(父親)の部屋を配し、2畳分の畳を設ける。
    隣地通路の植栽を借景で切る位置に窓を設け、状況に応じて障子で目隠しをするようにした。さらにトップライトも配し、採光にも最大限に配慮した。

間取り詳細

  • 3階
    ①子世帯スペースの3階は、当面は広々としたワンルームで利用し、必要に応じて仕切り、個室化する予定

    ②北側の大きな明かり窓から柔らかな光を採り入れ、その光をスケルトン階段越しに階下へと落とす
  • 2階
    ③浴室など水廻りの給排水管は階下への音に配慮して、天井内ではなく、かさ上げした床上で配管している

    ④浴室・洗面は共用フロアである2階に配置。物干しバルコニーを南側に配置し、コンパクトで明るい水廻りとした

    ⑤3階からの窓の光を階下に降ろすスケルトン階段。2階部分は北側隣家へのプライバシーに配慮して、あえて大きな窓は設けていない

    ⑥来客が多いことから、椅子座のアイランドキッチン・カウンターと、フレキシブルに使える床座のリビングスペースを提案
  • 1階
    ⑦父親の部屋は出入りしやすい1階に。トップライトにより採光を補足。さらに隣家の路地を借景する位置に窓を設け、障子により目隠しを調整する

    ⑧階段下に設けた1階トイレは父親の部屋の出入口から最短の位置に。トイレの壁でもある階段の蹴込み板をアクリル板として、照明の明かりがもれることで使用中かどうかがわかる。

    ⑨親子の共通の趣味である釣りの道具などを収納

    ⑩狭小地ではあるが、趣味の釣りや父親の老後を考慮して駐車スペースを確保した

施工概要

所在地
東京都
家族構成
3人家族(父親と息子夫婦)(竣工時)
基礎
鉄筋コンクリートベタ基礎
構造・工法
木造在来軸組み工法
規模
3階建て
敷地面積
15坪弱(49.07m²)準防火地域
建築面積
11坪(36.33m²)
延床面積
29坪(95.79m²)
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