狭小住宅施工例

10坪の施工例:近隣の住宅が密集した防火地域に建つ「木造耐火三階建住宅」

10坪の施工例:近隣の住宅が密集した防火地域に建つ「木造耐火三階建住宅」 不動産業者様からティーアンドダブリュー(T&W)が狭小地における木造耐火三階建住宅の実績をご理解いただき、直々にT様をご紹介して頂きました。
建築地は東京都台東区西浅草で近隣の住宅が密集した狭小地です。敷地は間口4.6m・奥行き7.66m・面積35.07㎡(10.6坪)です。
用途地域制限が商業地域で「防火地域」ということもあり、都市計画法第9条20項において「市街地における火災の危険を防除するため定められた地域」です。
そのため、家の構造や材料に一定の条件がつけられた「耐火建築」とする必要がありました。
T様のご要望でコスト面を重視し、高品質で耐久性に富んだ「木造耐火住宅」をご提案をさせて頂きました。
コンクリート造(RC造)や鉄骨造(SC造)と比較して、「木造」の方が躯体費用はもちろんのこと、建物重量が軽く「基礎工事費」や「地盤改良費」等の費用を抑えることができるからです。
「木造耐火構法」として、必要以上の壁厚をとらず空間を有効活用することや、狭小地で狭隘道路(きょうあいどうろ)での敷地・道路条件での資材搬入に適した「ツーバイフォー工法(木造壁式枠組み工法)」とさせて頂きました。
「木造3階建て」ということもあり、地震に十分対応した耐震工法は当然ですが、さらに万全の対応として、T&Wのグループ会社が技術開発・製造した木造建築用の『制振装置(油圧ダンパー:MER SYSTEM)』を採用。あらゆる揺れを吸収する安全・安心の「木造制振工法」で万全の対策が施されています。

外観のデザインは内部空間をフル活用するため、極力凹凸を避けたシンプルなフォルムです。外装はモダンシックな憧れの「黒+木目」を基調とし、飽きの来ないスタイリッシュなブラックの外壁をベースに、木目調の玄関扉(引き戸)でアクセントが与えられています。外壁素材は、耐火性能を重視した窯業系サイディングが採用されています。

室内の仕様や設備機器類は、素材感や材質感を大切にしたデザインとなっています。まさに都市型ホテルを感じさせる仕様で、高級感と重厚感を備えたインテリアです。
  • 1階:土間をいかしたエントランスホール&リビングスペース
    1階のエントランスホールから続いた土間スペースは伝統的な町家をモダンにした接客&リビング空間です。
    床材は土足にも強いタイルフロアが使用されています。
    リビングの土間床面から床レベルを20㎝上げたところをダイニング・キッチンとしてあります。
    床材は温かみある古材を感じさせる、フローリング調の長尺材が使われてます。
    空間を壁で仕切らず、床レベルと仕上げ素材等の変化で視線を変え、空間のイメージを分けた工夫を感じさせます。
  • 1階:キッチンスペース
    キッチンは合理的で使いやすいI型(一列型)の配列としてあります。ワークトップは、ジュエルブラックな人造大理石を使用。キッチンパネルは高級感あふれるダークブラウンの横木目調です。
    床はエイジングされた木目模様に繊細なエンボス(凹凸)を同調させたフロアタイルです。古材のあたたかみを感じさせる質感で、味わい深さを与えてくれます。
  • 2階:ユーティリティー&ランドリースペース
    2階は主寝室と、水廻り(浴室、トイレ、洗面、脱衣・洗濯)をワンフロア-にまとめ、大変合理的なユーティリティースペースが実現されていです。また室内干しも可能なランドリースペースも考慮されて、大変機能的です。
  • 3階:ホビールームと畳ルーム
    3階のホビールーム(家族の多目的空間)の吹き抜けの勾配天井にはトップライトが配され、とても明るい空間が確保されています。
    高床にした畳ルームは茶の間的あつかいで、掘りごたつが設置された家族のくつろぎ空間になっています。
  • ロフト階:楽しい夢のある子供部屋
    最上階のロフト階は子供部屋とし、魅力ある楽しい空間づくりが実現しました。屋根勾配に即した勾配天井が空間にダイナミックさを与え、お子様にも大人気とのことです。

施工概要

所在地
東京都台東区西浅草
家族構成
3人家族(夫婦+子供)
基礎
鉄筋コンクリートベタ基礎
構造・工法
木造3階建て住宅(耐火枠組パネル工法)
敷地面積
35.07㎡(10.60坪)
建築面積
22.12㎡( 6.69坪)
延床面積
63.31㎡(19.15 坪)
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