１６坪の施工例：西東京市の都道112号に面して建つ、木造軸組み３階て住宅

狭小間口な土地にビルトインガレージ付の住まいが欲しいというご要望を叶えた住宅です。

埼玉県新座市にお住いのI様は、空き家のご実家の建て替えを検討されていました。そこで狭小地の設計・施工を得意とする実績のある専門の住宅会社をGoogleで検索。我社T&Wの狭小住宅専門サイトをご覧いただき、建築計画と概算費用をT&WのHPを介してお問い合わせをいただきました。お建て替えを検討されているお土地は、東京都の多摩地域北東部に位置する西東京市。都道１１２号に面した間口≒６ｍ、奥行≒９ｍで、≒16坪の狭小地です。このような狭小敷地で、設計・施工のきびしい規制と条件との葛藤のなか、様々なご要望に対してT&Wのプロデューサーで意匠設計を担当のKさんは、問題点を一つずつ紐解いていきました。Ⅰ様にそのよりそった丁寧な対応で、理想とする快適な住宅を完成することができ、引渡の際には様々な規制と葛藤した上で示したＴ＆Ｗの意思を感じて頂いたそうです。

外観

都道112号に面した狭小地に建つ３階建て郊外型住宅です。Ⅰ様ご夫婦は高品質で上質なお住まいを強くご希望されました。そこでシンプルなボーダータイル柄で深くシャープな表情で、シナモンカラーを基調に、オフホワイトカラーのツートーンのサイディング仕上げとし、シックで落ち着きのあるデザインです。
各階の窓の形状と大きさも既成にとらわれず、上下階の全体のバランスを整えることができ、美しい構成となっています。
制振装置（MERシステム）の設置

狭小地に建つ木造在来工法（軸組工法）による３階建てということもあり、Ⅰ様ご夫婦は耐震性にもこだわりをお持ちでした。そこで地震を十分考慮し我社T&Wのグループ会社（日本制振システム）が開発・製造した木造建築専用の制振装置「MERシステム（油圧ダンパー）」を１階と２階の柱と梁の必要ヶ所に設置し、基礎部分には「MERベースタイプ」を併用設置してあります。このことにより、繰り返し何度も起こる余震や初期の揺れから大きな地震まで、建物に伝わる地震(風) エネルギーを約48%吸収軽減。「木造制振工法」とし、安全安心の「筋肉質の家づくり」が実現されています。
硬質発泡ウレタン充填断熱

T&Wでは、住宅性能に関しては、高い気密性と断熱性を考慮し、硬質発泡ウレタン（アクアフォーム）を外気に面する屋根や壁に現場で充填発砲させ、冷暖房効果・効率や遮音性能等を極めています。結果、３階までの吹抜け部や階段室を含め、空気が連続する狭小住宅だからこそ、断熱と遮熱の性能にこだわることで、いつでもどこでもほぼ一定の温度が保てるとのことができます。まさに空気のバリアフリーが実現です。
サッシもペアガラスを採用。複層ガラスの間にある中空層の働きで、ガラス面を通り抜けようとする熱を少なくし、断熱効果を発揮します。室内側のガラス面が冷えにくくなり、ガラス面の結露の抑制にもつながります。
キッチン

２階のキッチンは対面型とし、ダイニング・リビング空間と一体のコミュニケーションを大切にしました。
キッチンカウンターには手を伸ばしやすい場所に便利機能がたくさんのマルチ収納対面プランが採用されています。
配膳カウンター下部のニッチ部分のホーローボックスを設けたことにより、スムーズな作業をアシストしてくれます。
キッチン扉は床のフローリングと共調した発色が美しいナチュラルな木目調で統一感のあるデザインです。
ダイニング・リビング

２階のリビング・ダイニングは、キッチンスペースと一体となった広々した空間です。
壁面上部の吹き抜けた勾配天井には、ハイサイドライトを配し、明るく柔らかな自然光が降り注ぎます。
キッチンとダイニングの間の配膳カウンターの下には、飾り棚のニッチを設け、ダイニング側からもマガジンラックやおしゃれな飾り棚とてインテリアにアクセントが設けられています。
またダイニングの窓側のサイドコーナーにはダイニングテーブルと同じ高さのカウンターを造作しました。パソコンコーナーや家事コーナーとして多目的に使える便利なカウンターです。
天井部の照明は、埋め込み型のダウンライトを動線計画を考慮して配した、スッキリとした照明計画です。
吹抜け部の垂直壁面には角度調整と調光できるスポットライトを配し配光調整が便利です。
バスルーム

２階バスルームには、おしゃれオフ・ホワイトのアクリル人口大理石浴槽を採用しました。床は磁器タイルの質感で、高級ホテルのような居心地をもたらすキープクリーンフロアで、見た目の美しさと上質な肌触りを兼ね備えています。
天井には涼風換気機能を併設した浴室暖房乾燥機とランドリーパイプを設置し、室内干しも万全です。左側の浴槽前の壁面には、くもり止め効果のあるワイドクリア―ミラーを配しました。
３階寝室

３階の北側の片流れ屋根の最上部の空間も最大限に活用し、コンパクトながら寝室として、洗面・トイレやウォークインクローゼットを設けられています。
２階から延長された吹き抜けのハイサイドライトは３階開口部としても有効活用されています。北側の屋根勾配は２階から３階へ吹き抜けた傾斜壁面の延長となり、換気を含め、空気のサーキュレーションにも考慮した設計となっています。