狭小住宅に32年暮らした私が、この年になって感じること。
2026.04.29新築価格の高騰が続いています!
そこで、狭小住宅が時代に合っていると思う理由をお話しします。
内容は以下の三つです。
1、家の価格は1.5倍に上がっているのをご存知ですか。
2、狭小住宅は割高といわれるけれど・・・
3、この年になったからこそ狭小住宅をおすすめしたい理由があります。

1、家の価格は1.5倍に上がっているのをご存知ですか。
2020年を境にして、ここ5~6年で新築住宅の価格が騰がり続けています。
新築住宅の工事の見積もりをとっても、お客様の予算と差がありすぎたり、予算を伝えると断られてしまったりということが起きています。
あくまでもざっくりしたイメージですが「以前、3,000万で建築できた家が、4,000~4,500万になってしまっている」ぐらいの変化です。
昨今の情勢をふまえ、資材高騰に伴う工事費や、人件費等々の値上がりなど、さまざまな原因が考えられます。

▲経済調査会 建設資材物価指数などを参考に作成
さらに昨年の2025年からは、すべての新築住宅に「省エネ基準適合」が義務付けられていることも騰がる原因の一つです。
なぜ、これが家の価格に影響するのかというと、求められる断熱の効率などが高くなり、例えば今までよりも断熱材(壁や天井に入れる)やサッシを高性能なものを選ばなければいけなくなったりするからです。
細かいことで言うと「省エネ基準適合」の基準を満たしているかの検査を受ける必要があり、そのための費用もプラスになるのです。
このように値上がりの要因が色々あることからも、新築の価格は簡単には下がらないだろうというのが実感です。将来、首都圏に家を建てることはできないかもしれないとお思いの方もいらっしゃることと思われます。
2、狭小住宅は割高といわれるけれど・・・
しかし、そんな今だからこそ「狭小住宅」を見直してほしいと、狭小住宅に住んで32年になる私は思っています。
もちろん、家の面積が小さくなった分、そのまま費用も下がるわけではないのです(30坪の家が3,000万だとしたら、15坪にすれば1,500万になるわけではないのです)。
これは、工事の中で面積が変わっても手間は変わらないものもあるのです。
キッチンやお風呂などの既製品は、平均的な大きさのものが、一番種類や数が多いのです。そのため、あまり流通しないサイズのものは割高になりがちです。そのようなことが、「狭小住宅は割高」と言われる理由の1つなのです。
でも、面積が大きく減れば、やはり建築費用は減ります。だから、家族4人で住むなら4LDK以上、子ども部屋は4.5~6帖というようなイメージをもっていて、最近の価格では家が建てられないからといってあきらめているのだとしたら、狭小住宅なら一戸建ての夢が叶う可能性は十分にあるのです。

3、この年になったからこそ狭小住宅をおすすめしたい理由があります。
では、改めて「狭小住宅をオススメしたい理由」を申し上げます。特に子どもが成長し、自分自身が年をとって思うことです。
・子どもの個室が本当に必要な期間は、意外と短い
姉弟が3歳差のわが家の場合、本当の意味で個室が2部屋必要になったのは、数年間のことでした。さらに2年後には長女が結婚、その3年後には長男が結婚で家を出ることとなり、合計4〜5年ということになります。
実際、私の友人などは、「思いもよらず地方の大学に入り、早く子どもが家を出たり」、「子どもが家から通える会社に就職したけれど、一人暮らしを始めたり」というケースです。
これは、もし個室を2つ用意していたら余ってしまうということでもあります。子どもが成長して感じるのは、家に住んでいる期間が一番長いのは家族4人よりも、夫婦2人だということです。
子どもに個室が必要な時期はどうにか乗り切って、基本は夫婦2人にちょうどいい家を建てるのがいいと、この年になって個人的には思っています。

・長い目で見ると、家の管理がずっとラク
物置にできるような余裕スペースがないので、自然とこまめに片付けや持ち物の見直しをするようになります。
終活、実家じまい、ミニマムな暮らし(ミニマルライフ:自分にとって本当に必要な最小限のモノだけで、豊かに暮らすライフスタイル)‥‥最近よく耳にするこれらのテーマと「狭小住宅での暮らし」はとても相性がいいと実感してます。大きな家は、年を取ってからの掃除・維持管理・手放す際の労力も大きくなります。
・子どもの成長はあっという間
子ども部屋の悩みはありますが、狭小住宅で各部屋が緩やかにつながっている家だからこそ、いつも家族の気配を感じる生活をしてきました。
長女が結婚し、その3年後には長男が結婚して家を出てしまい。狭い中でにぎやかに家族と過ごせたのは、貴重な時間だったなと思います。
そして、この期間は思っていた以上に短かったと思います。
今は中学生からスマホを持っている子が多く、子どものやりたいことがスマホ1台で完結してしまいます。固定電話に友達から電話がかかってくることもないし、テレビをリビングに見にくることもありません。だからもし、早くから個室を与えてしまっていたら、こうはならなかったのではないかなと。姉弟にとってもよかったと思います。

▲2階平面図

▲スタディコーナーの風景写真
狭小住宅は結果として、総費用が若干低めなこともあり、子どもの教育費用とローンの負担が重ならなかったのも大きいです。ローンの負担はやはり30代~40代に家を建てた時にはわかっていなかったと思います。
もちろん、単に面積が小さくした狭小住宅だと住みにくいだけになります。
小さいからこそ、窓や階段の位置、収納の工夫、生活動線、風通しや採光などを考え抜く必要があるのです。
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