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京都東本願寺大虹梁

2016.08.12

設計の岡です。
4月より、2か月に一度、大阪で開催される”限界耐力設計”の講習を受講した翌日、京都、奈良といった古都の神社仏閣巡りをして、古くて新しい(?)英知に触れて参りました。
8月は、私が設計で携わっている神奈川の寺院の宮大工棟梁より、東本願寺の御影堂(ごえいどう)の大虹梁(=差鴨居)を観る価値は大きいとの勧めで、京都に足を運びました。
内部の撮影は厳禁なため、飼料の写真をご覧になればその大きさ(柱間14.5mをつなぐ鴨居の高さ約1m超)それを支える柱の径もかなりの大きさをもって、奈良の大仏殿などに引けを取らないダイナミックな軸組に圧倒されました。
貫、枘(ほぞ)、栓(せん)、そして、屋根などの大きな重量を一点に集中させない蛙又(かえるまた)や斗組(ますくみ)、柱、梁、虹梁、などで構成された構造が、大きな地震に長い年月も耐えてきて、現在の建築工学の書物からは参考にならない、当時の英知がここに結集していることを実感しました。


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